2015年07月16日

RPi - Raspberry Pi と OSMC(旧 RaspBMC)でメディア・ハブを楽しむ方法

もうね、ホント最近の旧 XBMC 関係はややこしいです。 XBMC は名称の問題から KODI になり、今度は Raspbmc が OSMC(Open Source Media Center)になるっていうんですから(しかも OSMC のコアは KODI)。 その OSMC の安定版が 6/28 にリリースされました。 今日は OSMC がみんなの期待を裏切らないメディア・センターかどうか僕がこの目で確かめてみますよ。

OSMC

なぜ今 Raspberry Pi 版 KODI を再発明するのか?


OSMC はもともと KODI のフロント・エンド(ユーザ・インターフェース)として開発が始まった組み込み機器(AppleTV、Raspberry Pi、i.MX6、Vero)向けの軽量・最小な Linux OS です。Raspbmc は多くのユーザ、デバイスで利用された大変素晴らしいディストリビューションでしたが、幾つか問題もありました。 ローリング・リリースと呼ばれる「攻撃的な」バージョンアップ、古いアーキテクチャに依存した設計、重複したコード、「ダセー」デザインがそれで、フロント・エンドを開発していた OSMC 開発者たちは思い切ってフットプリントの小さなデバイス向けの新しいディストリビューションを作ることにしたってわけです。

簡単にまとめると OSMC の特長は次の通り。
  • ユーザの安定運用を重視したアプリケーション更新手段を提供
  • Debian 8(jessie)をベースとした最新カーネルの採用及び最適化されたコードにより高速な動作を実現
  • 新しく美しいスキン

車輪の再発明が馬鹿らしいことは知っている。 でも時には前に進むためにバカみてーにぶっ壊す必要もある、そんな気持ちだったのかもしれません。


OSMC(Open Source Media Center)のインストールとセットアップ


OSMC のインストールは簡単。 https://osmc.tv/download/ から Windows, Mac OS, Linux 用のインストーラーを入手することができます。

osmc_linux_installer


僕は面倒なので https://osmc.tv/download/images/ からイメージ・ファイルを入手して dd コマンドで直接 microSD カードにコピー。

# fdisk で SD カード(32 GB)のデバイス・ファイル(/dev/sdb)を確認
$ LANG=C sudo fdisk -l | grep Disk | grep GB
Disk /dev/sda: 251.0 GB, 251000193024 bytes
Disk /dev/sdb: 31.7 GB, 31657558016 bytes

# img を SD カードに dd(/dev/sdb は環境によって変わることに注意)。 Mac OS の場合 bs=1m。
$ sudo dd if=/path/to/OSMC_TGT_rbp2_20150628.img of=/dev/sdb bs=1M
256+0 レコード入力
256+0 レコード出力
268435456 バイト (268 MB) コピーされました、 23.0236 秒、 11.7 MB/秒


この SD カードを Raspberry Pi(僕は Raspberry Pi 2)に差し、電源を投入すると自動でディスクのフォーマット(パーティションの拡張)とファイルのインストールが始まります。

osmc_formatting_device


さあ、OSMC が動き始めました。 まずは言語の選択ですが、ここで Japanese を選択してもフォントの関係で文字化けするで英語でよし(この段階ではマウスとキーボードが欲しいですね)。

init_screenshot002


ライセンスには同意、

init_screenshot004


ニュースレターの購読はお断りして先に進みます。

init_screenshot005


さあ、来ましたよ OSMC。 シンプルで落ち着いたデザイン(English にしたのにここで文字化けしてるって人は一度再起動して下さい)。

screenshot008


まずは地域、フォント設定を日本環境に合わせましょう。 Settings > Appearance > Skin から Fonts を Arial、

screenshot002


Settings > Appearance > International > Character set を Japanese (Shift-JIS) にしておくと日本語コンテンツが表示できるようになります。

screenshot001


International ではもうひとつ、Timezone country(タイムゾーン)を Japan に変えるのもお忘れなく。
#Language を Japanese にすると OSMC メニュー自体を日本語にすることもできますが僕は英語の方が落ち着いていて好きですね。

あと、ソフトウェア・リモコンを手に入れましょう。 これは Android 又は iOS(iPhone)用のリモコン・アプリを使います。

Official Kodi Remote

Get it on Google Play


アプリケーションを起動すると OSMC(Kodi)の検索が始まり、うまくいけばあなたの OSMC が見つかるはず。

Kore_kodi_found


もし、検索に失敗した場合は Programs > OSMC Settings から Network を選び Raspberry Pi の IP アドレスを確認・手動で登録しましょう(できれば、DHCP のような動的に変わる IP アドレスでは無く、OSMC/Raspberry Pi には固定アドレスを設定しておくことをおすすめします)。

screenshot006


これでキーボード、マウス以外で画面操作ができるようになりましたね!

Kore_RCU_menu



メディア・ソースの登録、その他 OSMC の楽しみ方


基本的な使い方は「RPi - Raspberry Pi + RaspBMC (XBMC) で世界中の映像コンテンツをテレビで楽しむ方法」で紹介した通り。 例えばファイル・サーバー上に保存したビデオを OSMC で楽しむのであれば Videos > Files > Add Videos.. と進み、

screenshot010


Windows ファイル共有サーバー(SMB)のパスを登録します。 より詳しい書式はこちらをどうぞ。

screenshot018


キーボード入力するのが面倒だったら Browse から自動検索しても良いですし、

screenshot013


リモコン・アプリの「Send to text to media center」を使って入力しても構いません(アプリを使うとイライラしますけどね・・・)。

Kore_Send_text_to_media_center


すると登録したソース名がビデオにリストされ、

screenshot021


保存されている映像コンテンツをテレビの大画面で楽しむことができます(Kodi、Raspbmc 同様にプロプライエタリなデジタル著作権保護テクノロジ、つまり DRM が必要な場合を除き、ほぼすべての動画フォーマットに対応しています)。

screenshot022


今回試しに再生した Sintel ブルーレイ版 ISO ファイルは 1080p(1920x1080)の HDTV で Raspberry Pi 1 と Raspbmc の組み合わせだと処理が遅延したって記憶があるのですが・・・・

screenshot023


Raspberry Pi 2 と OSMC ならスムーズ。 全くストレスを感じさせないです。

play_sintel_by_using_kodi


それにリモコン側アプリケーションでコンテンツのコントロールができるので楽チン。

Kore_playing_video_menu


ここまでの手順を基本にして Pictures、Music にもコンテンツ・ソースを登録してみて下さい。 例えば一眼レフで撮影した写真、動画をファイル・サーバーにバックアップしつつ、そのコンテンツを(お酒を飲みながら)テレビでも楽しむなんて最高! 試してないけど iOS/AirPlay にも対応してますよ。

勿論、KODI の特長の1つであるアドオン(拡張プログラム)を追加して、世界中の映像、音楽コンテンツをテレビで楽しむことだってできます。

screenshot047


俺には専用のハードウェア・リモコンが絶対必要でスマートフォンでテレビを操作するなんて勘弁してくれって人は OSMC にプリ・インストールされている lirc と赤外線受信デバイスを使い AppleTV リモコンを試してみる、なんてのも面白かもしれません(リモコン設定は Programs > OSMC Settings > Remotes から)。 この lirc に赤外線信号を学習させれば firtel さんのようにテレビのリモコンをそのまま使うことだって可能(Raspberry PiにOSMCを入れて赤外線リモコンを使ってみた)。
 
screenshot028


それにもし貴方が HDMI 1.2a で定義された CEC(Consumer Electronics Control)をサポートしたテレビを使っているのであれば、何も用意せず付属のリモコンだけで OSMC をコントロールできるんです! 例えば僕の東芝 REGZA 37Z1S は決して新しいモデルではありませんが、CEC(HDMI 連動機能)をサポートしており、

REGZA 37Z1S HDMI-CEC setting


REGZA 付属のリモコン・キーで OSMC を操ることができます(十字キー、決定、戻る、再生、停止などの制御キーが OSMC と連動)。

REGZA 37Z1S RCU


あと、みっきーさんのように地デジチューナーと Chinachuhttps://github.com/kanreisa/Chinachu)を組み合わせた地デジ配信・録画サーバーの映像を OSMC で楽しむのも面白そう(KodiとChinachuで地デジLive視聴 on Raspberry Pi2 w/ OSMC)。 もし、地デジ(MPEG-2)を再生するなら Raspberry Pi に内蔵されたハードウェア・アクセラレータ(チップ)の力も借りた方が良いでしょう。 Raspberry Pi Store でライセンスを購入(2.4 ユーロ)して Programs > OSMC Settings > Pi Config から登録して下さい。

screenshot041


OSMC には ssh でログインすることも可能で(ユーザ、パスワードともに osmc)、設定したデータは ~/.kodi/userdata 以下に保存されています。 ここにある幾つかの xml ファイルはバックアップしておくのがよいでしょうね。
 
osmc@osmc:~$ cat ~/.kodi/userdata/sources.xml
<sources>
    <programs>
        <default pathversion="1"></default>
    </programs>
    <video>
        <default pathversion="1"></default>
        <source>
            <name>videos</name>
            <path pathversion="1">smb://192.168.1.104/public/videos/</path>
            <allowsharing>true</allowsharing>
        </source>
    </video>
    <music>
        <default pathversion="1"></default>
    </music>
    <pictures>
        <default pathversion="1"></default>
    </pictures>
    <files>
        <default pathversion="1"></default>
    </files>
</sources>


OSMC(Open Source Media Center)は今すぐ試すべき?


OSMC いいですね! シンプルなデザインが好きな僕はとても気に入りました。 アドオンの動作でちょっと気になる動き(追加した JazzRadio.com が Music メニューから消えてしまった)もありましたが僕の操作が悪かったのかもしれません。

メディア・センターを Raspberry Pi で楽しむか迷っている人は「俺のリモコンは OSMC でそのまま動くのか? もしダメなら専用のリモコンが無くてもあいつ(コーディー)とうまくやっていけるか?」ってよく考えてみて下さい。 問題無いなら Raspberry Pi には作る楽しみや、もし飽きても別の用途に再利用できるってメリットがあります。 不安が解消できない、俺はリスクを取らないって人は Nexus Player で KODI するのが無難かもしれません。
 
それでは、より楽しい OSMC ライフを。



Posted by netbuffalo at 20:00│Comments(0)TrackBack(0)Raspberry Pi | 家電


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/netbuffalo/5070483

コメントする

名前
URL
 
  絵文字