2015年03月27日
やれんのか、おい! - MBuntu で Ubuntu 14.04/10 に Mac OS X スキン革命を起こす方法
意味の伝わらないタイトルと内容とは全く関係の無いインプレッション画像になっておりますが(混乱 SEO 対策)、ChaletOS、Voyager と続いてきた一味違ったディストリビューション探訪シリーズの最終回(多分)です。 今日はノーマル Ubuntu 14.04 日本語 Remix を何処まで Max OS X に近づけられるか半分ジョークでチャレンジしてみますよ。

どこまで近づける? MBuntu で Ubuntu 14.04 を Mac OS X にする方法
MBuntu は別名 MacBuntu と呼ばれ、Noobs LAB が配布(http://www.noobslab.com/2014/04/macbuntu-1404-pack-is-released.html)している Ubuntu を Mac OS にしてしまうテーマ、スキン集なのです。 以前から知ってはいたのですが、まあ、おもちゃ程度。 苦労してセットアップしても”世紀の凡戦”などと揶揄される結果になるのではないか?、そう思い本格的に手は出すことはありませんでした。

しかし、ここ最近かなりのレベルになったと聞き、僕も Mac OS X 飛竜革命(ここまで藤浪なしですが)を起こすことにしたのです。
さあ、早速いきましょう。 スタートはこれ。 Ubuntu 14.04 日本語 Remix 版。
まずは、デスクトップの背景から変更します。 端末(ターミナル)を開いて次のコマンドを入力しましょう。
$ wget http://drive.noobslab.com/data/Mac-14.10/MBuntu-Wallpapers.zip -P ~/ピクチャ/
これでホームディレクトリのピクチャ以下にライク Mac OS X な画像がダウンロードされました。 zip ファイルを解凍して、好みの画像をデスクトップ背景に設定しましょう。
まずは、ここまで近づきました。
さあ、次は Noobs LAB のリポジトリを追加してテーマをインストールしますよ。
$ sudo add-apt-repository ppa:noobslab/themes
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install mbuntu-y-ithemes-v4
$ sudo apt-get install mbuntu-y-icons-v4
tweak を使ってテーマをカスタマイズするので unity-tweak-tool もインストールしておきましょう。
$ sudo apt-get install unity-tweak-tool
アプリケーション・メニューから Unity Tweak Tool を起動、Appearance, Theme を選択して
Mbuntu for Unity を選択してきましょう(Theme, Icons, Cursor)。 ちょっと似てきましたね。
次はアプリケーションの起動に利用する slingscold をインストールします。
$ sudo add-apt-repository ppa:noobslab/apps
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install slingscold
これで Launchpad のような起動メニューを使えるようになりました。
どんどん行きましょう。 次はスポットライトのようなサーチ・インジケーター。
# need ppa:noobslab/apps repo.
$ sudo apt-get install indicator-synapse
ほらね。
デスクトップ下のアプリケーション・ドックが無いと Mac OS っぽくないですよね。 これには docky とそのテーマを追加しましょう。
$ sudo add-apt-repository ppa:docky-core/ppa
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install docky
# need ppa:noobslab/themes repo.
$ sudo apt-get install mbuntu-y-docky-skins-v4
docky を起動すれば、ほらこの通り。
ドックへのアプリケーション追加はメニューからドラッグ・ドロップするか、一度起動してドックに表示されたインスタンス・アイコンを右クリック、そのメニューから追加を選択しましょう。
そうそう、常に全画面モードで起動する slingscold はここまでに紹介した手順ではドックへ追加できません。 これはファイル・マネージャーを開き、/usr/share/applications/ へ移動してアイコンを直接 docky ドックにドラッグ&ドロップして追加して下さい。
Noobs LAB ではこれらのセットアップ作業を手助けしてくれるスクリプト公開しています。 次の手順でダウンロード、実行しておきます。
$ wget -O config.sh http://drive.noobslab.com/data/Mac-14.10/config.sh
$ chmod +x config.sh
$ ./config.sh
....
All Done.
デスクトップ上部のパネル左端に表示される「Ubuntu デスクトップ」メッセージは次の手順で Mac OS X に変えますヨ。
$ wget -O ~/Mac.po http://drive.noobslab.com/data/Mac-14.10/change-name-on-panel/mac.po
$ sudo msgfmt -o /usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/unity.mo ~/Mac.po

また、次のコマンドで OS 起動時のスプラッシュ・スクリーンを「りんご」に変えたら一度再起動しておきましょうか。
# need ppa:noobslab/themes repo.
$ sudo apt-get install mbuntu-y-bscreen-v4

そろそろ仕上げに取り掛かりましょう。 もう一度、Unity Tweak Tool を起動して Launcher > 自動的に隠す を ON に変更してデスクトップ左側に表示される Ubuntu 標準ランチャーを隠しちゃいましょう。
Libre Office は、専用のスタイルを追加して、
$ sudo apt-get install libreoffice-style-sifr
ツール > オプション と進み、「表示」を編集して Sifr に変えます。
すると、こんなメニューに(これって Mac っぽいの?)。
フォントもこだわるならこちらの手順をどうぞ。
$ wget -O mac-fonts.zip http://drive.noobslab.com/data/Mac-14.10/macfonts.zip
$ mkdir ~/.fonts
$ unzip mac-fonts.zip -d ~/.fonts/
Archive: mac-fonts.zip
inflating: /home/vagrant/.fonts/AppleGaramond.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/AppleGaramond-Bold.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/AppleGaramond-BoldItalic.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/AppleGaramond-Italic.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/AppleGaramond-Light.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/AppleGaramond-LightItalic.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/Aquabase.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/LITHOGRL.TTF
inflating: /home/vagrant/.fonts/Lucida Grande Bold.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/Lucida Grande.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/Lucida MAC Bold.PFB
inflating: /home/vagrant/.fonts/Lucida MAC Bold.pfm
inflating: /home/vagrant/.fonts/Lucida MAC.PFB
inflating: /home/vagrant/.fonts/Lucida MAC.pfm
inflating: /home/vagrant/.fonts/LucidaMAC.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/lucon.ttf
inflating: /home/vagrant/.fonts/MACGRAND.PFB
inflating: /home/vagrant/.fonts/MACGRAND.PFM
Unity Tweak Tool を見るとインストールしたフォントが選択できるようになったはずです。
思っていた以上に Mac OS X になりました(一見するとわからないぐらい)。
全ての人の環境で必ず動くとは限りませんが、LightDM 向けのテーマを使うとログイン・ページも Mac OS X になりますよ。
# need ppa:noobslab/themes repo.
$ sudo apt-get install mbuntu-y-lightdm-v4
これが、
mbuntu-y-lightdm-v4 だとこうなります(再起動が必要)。
うーん、これは Mac だな。。。
今日のわかった
さて、僕達は MBuntu で何を手に入れたのでしょうか?
Mac OS X? それはノー、これは Mac OS X に憧れ一生懸命に真似して、それでも永遠に本物には追いつくことができない悲しいニセモノ、コピーであり、独自のスピリットを持つ Voyager Linux の方が数倍良いものだと言えるでしょう。
Mac OS X? それはノー、これは Mac OS X に憧れ一生懸命に真似して、それでも永遠に本物には追いつくことができない悲しいニセモノ、コピーであり、独自のスピリットを持つ Voyager Linux の方が数倍良いものだと言えるでしょう。
では何を手にしたのか。 そう、僕達は OS ジョークで友人の驚く顔・笑顔を見る楽しみ、それに wget や幾つかのコマンドを使って OS やデスクトップ環境が動く仕組みを学び、それらを自由に変えることができるパワーやその機会が与えられてること自体の大切さ、という知見を手に入れたのです。


それでは、より楽しいデスクトップ・ライフを。
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