2015年03月03日
Nexus Player ハンズオン - まずは Kodi(旧 XBMC)でより高度なメディア・ハブへ。 話はそれから・・・ダ!
スマートフォンを Android に変えた今日このごろ。 Apple TV 卒業のタイミングを粛々と見計らっていたのですが、リモコン付きで映像コンテツ以外に(しないけど)ゲームもできる Nexus Player の日本販売が始まった今がその時。 今日は到着したばかりの Nexus Player をより楽しく使うために Kodi(旧 XBMC)をセットアップしますよ。


Nexus Player の開封・スペック
まずは Nexus Player のスペックから。 Apple TV との違いで目に付くのはリモコンの通信方式に Bluetooth (ATV は赤外線)を採用していて、有線 LAN ポートは持たず Wi-Fi のみでデータ通信を行うあたりでしょうか。
Android | Android 5.0(Lollipop) |
---|---|
CPU | Intel Atom(1.8G Hz クアッドコア) |
グラフィクス | Imagination PowerVR Series 6 2D & 3D エンジン |
メモリ | 1 GB |
内部ストレージ | 8 GB |
映像・音声出力 | HDMI (1920x1080, 60Hz, Full-HD) |
ネットワーク | 802.11ac 2x2(MIMO)、Bluetooth 4.1 |
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中身は Nexus Player 本体、AC アダプタ、リモコン及び電池と簡単な説明書。 HDMI ケーブルは付属していないので初めてメディア・ボックスを買うんだ!という人はご注意を。
本体背面には電源コネクタ、microUSB B、HDMI の3つのポートが用意されています(マイクロ USB は後述する Kodi のインストールで利用)。 底面センターにある○ボタンはリモコン、ゲーム・パッドのペアリングやファクトリー・リセット(ボタンを押しながら、電源コードを挿入)などに利用するのですよ。
リモコンに電池をセットすると LED が点滅してペアリング待ちに。 後は Nexus Player に電源と HDMI ケーブルを接続すればセットアップの準備完了。
※ Apple TV に比べると Nexus Player のリモコンは十字キーの操作でカチカチと安っぽい音がします。
後はディスプレイの指示に従いリモコンとのペアリング、言語選択、Wi-Fi ネットワークへの接続、Googleアカウントとの紐付けを行えばセットアップはおしまい。
おっと、外箱のシールを剥がして、

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Android SDK のセットアップと Kodi メディア・センター(ホーム・シアター)のインストール
Kodi(旧 XBMC)は、ファイル・サーバーと呼ばれることが多いローカル・ネットワーク上の Windows ファイル共有(又は Samba)サーバーに保存された画像、動画、音楽ファイルからインターネット上で放送されているマイナーな番組(スポーツ、ミリタリーなど)、ラジオ、ポッドキャストまで多種多様なメディアを再生できるメディアハブ・アプリケーション。 これがあると楽しさが数倍になるのです。
但し、Kodi は標準の Play ストアからはインストールできない(現在では Play ストアからインストール可能です)・・・そこで今回は Android SDK と呼ばれる開発キットを使い USB ケーブル経由で kodi アプリケーション(apk)をインストールすることにします。
まずは Android SDK 自体の動作に必要になる Java 実行・開発環境(JDK)が必要。 僕は Linux 64 bit 版をダウンロードしますよ(その他プラットフォーム向けインストーラーは Java SE Development Kit 8 Downloads から入手可能)。
~/.bashrc ファイルを編集して先程解凍・作成した jdk フォルダのパスを設定、
source で ~/.bashrc を再ロードすると java コマンドへパスが通ります(Windows であればインストールするだけでパスが通ります)。
続いて Android SDK(Studio)をダウンロードしましょう。 僕はホスト PC の OS に Ubuntu を使っているので tgz ファイルをダウンロード・解凍し、その中の tools フォルダに含まれる android(Android SDK Manger)を起動します。
まずは Android SDK 自体の動作に必要になる Java 実行・開発環境(JDK)が必要。 僕は Linux 64 bit 版をダウンロードしますよ(その他プラットフォーム向けインストーラーは Java SE Development Kit 8 Downloads から入手可能)。
$ cd ~/Downloads Downloads $ wget --header "Cookie: oraclelicense=accept-securebackup-cookie" http://download.oracle.com/otn-pub/java/jdk/8u40-b25/jdk-8u40-linux-x64.tar.gz Downloads $ tar xvzf jdk-8u40-linux-x64.tar.gz
~/.bashrc ファイルを編集して先程解凍・作成した jdk フォルダのパスを設定、
$ vi ~/.bashrc
...
# JAVA HOME
export JAVA_HOME=~/Downloads/jdk1.8.0_40
export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH
source で ~/.bashrc を再ロードすると java コマンドへパスが通ります(Windows であればインストールするだけでパスが通ります)。
$ source ~/.bashrc
$ java -version
java version "1.8.0_40"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_40-b25)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.40-b25, mixed mode)
続いて Android SDK(Studio)をダウンロードしましょう。 僕はホスト PC の OS に Ubuntu を使っているので tgz ファイルをダウンロード・解凍し、その中の tools フォルダに含まれる android(Android SDK Manger)を起動します。
$ tar xvzf android-sdk_r24.0.2-linux.tgz
$ /path/to/android-sdk-linux/tools/android
表示されたウインドウで Android SDK Platform-tools をインストール。 これで Nexus Player とやり取りを行う adb(Android Debug Bridge)コマンドが使えるようになります。 ちなみに、Windows であれば adb も自動でインストールされ C:\Users\you>%USERPROFILE%\AppData\Local\Android\sdk\platform-tools\adb でアクセスできる・・・はず。

さて、ここで一度 Nexus Player に戻り、設定 > 端末情報を開いて、
リモコンを使い、ビルド・メニューを 7 回連続で選択(タップ)。 これで開発者モードが有効になりました。
続いて 設定 > 開発者向けオプション も開き、
デバッグ > USB デバッグ を有効にしましょう。
あともう一つ、ユーザ設定 > セキュリティ&制限 > 提供元不明のアプリ も ON にしておきますよ。
ここまで設定できたらホスト PC 上で adb サーバーを起動して、
$ /paht/to/android-sdk-linux/platform-tools/adb kill-server
$ /paht/to/android-sdk-linux/platform-tools/adb start-server
PC と Nexus Player を USB ケーブルで接続してみましょう。 ディスプレイ(TV)にホスト PC からのアクセス許可を求めるダイアログ(USB デバッグを許可しますか?)が表示され、これを許すと adb devices で Nexus Player がリストされるようになります(Ubuntu の場合、事前に 51-android.rules ファイルを作成し、ASUS 社のベンダー ID である 0b05 を登録する必要があります。 詳しくはこちら)。
$ /paht/to/android-sdk-linux/platform-tools/adb devices
List of devices attached
FFFF2D8B device
よーし、後は Kodi/Android x86 版 apk ファイルをダウンロード(http://kodi.tv/download/)して adb でインストールだ!(-s オプション値は $ adb devices で表示されたデバイスの ID)
$ /paht/to/android-sdk-linux/platform-tools/adb -s FFFF2D8B install /path/to/download/kodi-14.1-Helix-x86.apk
7006 KB/s (64202487 bytes in 8.948s)
pkg: /data/local/tmp/kodi-14.1-Helix-x86.apk
Success
ちなみに、アンイストールする場合はこう。
$ /pat/to/android-sdk-linux/platform-tools/adb -s FFFF2D8B uninstall org.xbmc.kodi Success
ディスプレイに目を移すと・・・
メニューに Kodi が現れましたね!
もし、adb のセットアップや操作が難しいと感じたら Play ストアからインストールできる「ES ファイルエクスプローラー」アプリを使ってローカル・ネットワークを使った apk ファイルの転送又は Cloud ドライブからのダウンロード機能にチャレンジしてみるのが良いかもしれません(設定 > 端末 > アプリ から起動可能)。
もし、adb のセットアップや操作が難しいと感じたら Play ストアからインストールできる「ES ファイルエクスプローラー」アプリを使ってローカル・ネットワークを使った apk ファイルの転送又は Cloud ドライブからのダウンロード機能にチャレンジしてみるのが良いかもしれません(設定 > 端末 > アプリ から起動可能)。
ちなみに、このような Play ストアを経由しない方法でアプリケーションをインストールすることをサイド・ロードといい、アプリケーションによっては Nexus Player 標準の Android TV メニュー上には現れない場合があります。 そんな場合は Play ストアからインストールできる Sideload Launcher がおすすめ。

このランチャー・アプリケーションを使うと普段メニューには表示されないアプリケーションを起動することが出来るようになります。
さて、Kodi を起動してみると・・・懐かしの画面が。
※終了は画面左下にあるパワーボタン。
貴方が最初に行うべき設定は Kodi の日本語化。 System > Settings > Appearance > Skin と進み、Fonts を Arial へ。
同じく Appearance にある International で Language を Japanese にすればおしまい。
同じく Appearance にある International で Language を Japanese にすればおしまい。
さあ、これまで通りファイル・サーバーで共有しているフォルダを登録して大画面のテレビで各種コンテンツを楽しむことが可能ですよ(そもそも Kodi を使うと何が出来る・うれしいのか? も含めた詳しい手順は「Raspberry Pi + RaspBMC (XBMC) で世界中の映像コンテンツをテレビで楽しむ方法」をどうぞ)。
ほらね(ISO、mkv、flv、mp4、webm など各種動画フォーマットに対応)。
AirPlay も使えます(僕は使ってません)が・・・、
YouTube(Google Cast 対応アプリ)をテレビで見るぐらいなら iPhone/iPad でも Nexus Player で再生できますよ!

それでは、より良いメディアハブ・ライフを。
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