2015年01月09日
日経Linux 2015年2月号に OpenHAB 活用記事(irMagician あり)を書いてました
年末年始を挟んだからなのか、それともただ単純に僕がバカだからなのか日経Linuxさんで記事を書いたら、ブログで必ず紹介する、という大事なルールをすっかり忘れておりました・・・。 実は昨日(1月8日)発売の日経Linux 2015年 2月号に OpenHAB 紹介記事を書いております。 え、何それ? OpenHAB は Raspberry Pi でも快適に動くホーム・オートメーション サーバーですよ。


日経Linux 2015年2月号 OpenHAB 記事の内容
今日の昼休み、僕の RSS リーダーへ HACKADAY - Using The Wink Hub With OpenHAB というエントリが流れてきまして、
「そうそう、これからはオーム・オートメーション(H.A)がブームになるから OpenHAB って注目だよね。」などと思いつつ、
ニヤニヤしながら HACKADAY で紹介されている Wink Hub (上)の動画を見ていたのです(コーヒーあり)。

しかし、同時に違和感も覚え始めました。
「あれ? 何で俺は OpenHAB のこと色々と知ってるんだろ? 少し前にいじり倒した記憶があるんだよなぁ」
「・・・・・・」
「・・・!!!」
「ぶっはぁああああああああああ!!!!そう言えば今月発売号(昨日発売)の日経Linuxに記事書いてたわぁぁぁ!!!」

と飲んでいたコーヒーを吹き出し、発売前に紹介記事をブログに必ず書くという少し憂鬱な仕事(いえ、日経Linuxさんに強制されているというわけじゃあ無く勝手に決めてるルールなんですけどね)を思い出したのです。 最近は酒を飲み過ぎなせいかすぐに忘れます。
さて、OpenHAB (http://www.openhab.org/)は Runs on Linux, OS X, Windows なホーム・オートメーション用アプリケーション・サーバーでして Java 1.7 を実行環境として Raspberry Pi, Beaglebone Black 上でも問題無く動きます。 どんなものかはこちらの動画を見ていただくのが良いかもしれません。
ね、クールでしょ。 OpenHAB では OSGi (Open Services Gateway initiative)を使って、ホームオートメーション・ハブの実現に必要となる各種デバイス、プロトコルとの連携をパワフルに実現しているのです!
また、ユーザー・インタフェース、管理する機器、手法、通知、自動化ルール(チェーン・アクション)は Item、Sitemap、Rule と呼ばれるプレーンなテキスト・ファイルで定義することができます。 次の画面は Android 版ネイティブ・アプリケーションですが、これ自体が全てサーバー・サイドの設定ファイルで定義されており、利用者が自由、比較的容易に変更することができます(Java の経験があるとなお良し)。

データを DB へ蓄積してグラフ表示することもできますし、表現できる制御パターンも豊富で一般的な家電の制御で困ることは無いでしょう。

なんと! 操作に応じてスピーカーから喋らせる(say インタフェース)、その逆に音声制御(openHAB Voice Control with Philips Hue and HABDroid)することさえも可能。
日経Linuxを参考にして電子工作したマイ・デバイス(但し、Geek な貴方しか使い方がわからない)を組み合わせ OpenHAB で家族に H.A をエンジョイしてもらう、なんて素敵じゃないでしょうか?
僕の記事では irMagician を使い赤外線リモコンとして使う方法、一定間隔で自動的に温度を取得して、ある値を超えたらエアコンを ON/OFF するオートメーション例を紹介しています(実際に動くスクリプト付き。 但し執筆時点で irMagicianT が手元になかったので温度は Raspberry Pi のボード温度を 1/2 しております・・・)。 尚、Raspberry Pi で irMagician を使う場合は幾つかの OS 設定が必要です(詳しくはこちら)。
スペースの関係上、記事中では簡単に済ませましたが Item, Rule, Sitemap を効率的に編集できる openHAB Designer と呼ばれる Eclipse RCP で作られたちょっとした IDE もありますからね。

最初にコンフィグレーションを読み込む方法がわからず迷うかもしれませんが、画面左上にあるフォルダ・マークをクリックして items, sites, sitemaps フォルダ含んだ configurations フォルダを選択すればOK。

日経Linux 2015年2月号その他注目の記事
今月号の特集がこちら。
【特集1】 Windowsユーザーでもラクラク導入
『ハードで丸わかり、Linux』
Linuxを使い始めるには、まずPCにインストールする作業が必要です。ただし、すべての
マシンにすんなり導入して動作させられるとは限りません。マシンによっては、起動の設定を変更したり、
標準以外のドライバソフトを用意したりする必要があるかもしれません。
正しいインストール手順のほか、Linux起動の仕組みやハードウエアについて正しく理解しておけば、
これらの作業をきっちりこなせます。本特集では、手持ちや最新、中古のPC、パーツから組み立てた自作PCで、
Linuxをつまずくことなく導入して動かすための方法をイチから詳しく解説します。
ハードウエアの仕組みやLinuxの導入に関するTipsも40個厳選して紹介。
10社の最新Windows PCにLinuxをインストールして、問題なく動作するかどうかも検証します。
【特集2】 ハードもソフトも今が旬!
『これから始めるRaspberry Pi』
ラズパイの愛称で知られる安価なPCボード「Raspberry Pi」。周辺機器やソフトが充実し、
これまでLinuxを使ったことがないという人でも安心して使える環境が整ってきました。
超小型パソコンとして活用したり、低消費電力サーバーとしての最適ソフトを導入したり。
挿すだけで動く部品を組み合わせるだけで、電子工作の入門までこなせます。
ラズパイの可能性を引き出すLinuxソフトも、デスクトップ向け、サーバー向けのオールスターで一挙に紹介。
4000円台のPCボードが生み出す世界に足を踏み入れてみましょう。
【特集3】 これで安心!
『Ubuntuセキュリティ』
巧妙かつ悪質な攻撃による情報漏洩や不正侵入──。
そうしたトラブルから自分のPCを守るには、セキュリティ対策は避けて通れません。
本特集では、Ubuntuを安全に使う上で最低限押さえておくべきセキュリティ対策を、
Ubuntuセットアップ時の設定からファイルやフォルダーのアクセス制限、モバイルPCの紛失や盗難への備え、
PC廃棄時のデータ消去法まで、分かりやすく伝授します。
コマンド実行環境「GNU Bash」に見つかって話題となった脆弱性「ShellShock」についても、その怖さと対策を解説します。
個人的には”最新10社の Windows PC で Linux を動作検証”しているのがうれしい。僕自身、より広大なメモリー空間を求めて XPS 13(4 GB) から MacBook Pro Retina (16 GB)へ母艦を引っ越したばかりですが、ハードを乗り換えるときには細かい問題が無いかが一番気になりますから実績がわかると嬉しいですよね。
#Windows PC は大して使いもしないタッチ・ディスプレイが実装されていることが多く、最近は気に入っても最終的な選択肢に残らないことが多いんですが。
”これから始めるRaspberry Pi”は僕も一部を担当した特集記事ですが、ここ数年の RPi Hack 総括として是非ひと通り目を通しておきたいところです。
明日からは三連休。 是非、全国の書店 > コンピューター雑誌コーナーにお立ち寄り下さい。
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