2013年09月10日

RPi - Raspberry Pi ファースト・インプレッション + 押さえておきたい初期設定

遅ればせながら Raspberry Pi Type B を購入致しました。 今日はファースト・インプレッションとキーボード, マウスを使わない Raspbian のインストール、最低限行なっておきたい環境設定、チューニング方法をご紹介しますよ。

Raspberry Pi logo


Raspberry Pi の概要


Raspberry Pi はイギリスの Raspberry  Pi 財団によって開発、RS コンポーネンツ社でライセンス生産されている小型 PC ボードで、元々は教育目的で子供たちが安価に入手、コンピューター・テクノロジーについて学ぶ為に作られました。

Raspberry Pi には構成と価格の異なる Type A, Type B と呼ばれる2つのモデルがあり、それぞれのスペックは次の通り。

モデル Raspberry Pi Type A 256MB
Raspberry Pi Type B 512MB(B+)
プロセッサ ( CPU ) V700 MHz ARM1176JZFS
メモリ ( RAM ) 256 MB 512 MB
ストレージ SDカード (MMC, SDIO) (B+ では microSD)
グラフック ( GPU ) Broadcom Videocore 4, OpenGL ES 2.0, 1080p 30fps H.264/MPEG-4
ネットワーク I/F 10/100BASE-T Ethernet x1
USB I/F USB 2.0 x1 USB 2.0 x2 (B+ では x4)
映像出力 RCAコンポジット及びHDMI 1.3/1.4
音声出力 HDMI 又は 3.5 mm ジャック(B+ ではオーディオ回路の変更により音質改善)
電源 ( microUSB ) 300 mA/1.5 W 700 mA/3.5 W (B+ では 600mA/3.0 W)
サイズ 85.6 x 53.98 x 17 mm
その他 B+ では GPIO ピン数が26から40へ増加(旧モデルとの配置互換性あり)。


今回僕が購入したのは Type B 。 利用目的が明確で無い限り性能に余裕のある Type B が良いですね(現在では旧モデルでしか好みのケースが販売されていない、など特殊な場合を除き B+ が良いですね)。


価格はアールエスコンポーネンツ株式会社のオンラインサイトである RS オンラインが最安値で本体が3300円前後、送料・税込を含めて約4000円で購入出来ます。

僕は Amazon から購入しましたけどね(ケースも含めて約6000円)。


Raspberry Pi Raspbian イメージと SD カードの作成


直ぐにでも届いた Raspberry Pi を開封したいところですが、先に OS イメージを書き込んだ SD カードを作ることにします。

イメージのダウンロードはこちらから。

Downloads | Raspberry Pi
Raspbian ...


幾つかの OS をセットにした New Out of Box Software (NOOBS) と呼ばれるイメージを使うと OS の種類を後で自由に選択出来ますがディスプレイ、キーボードが必須。 今回のインストールでは周辺機器を使うつもりは無いので Raspbian イメージだけを直接ダウンロード。

SD カードに書き込む前にイメージ・ファイルをちょっとだけ編集します。 Raspbian の初期設定では IP アドレスは DHCP で自動取得することになりますが、これを探し当てるのも手間なので事前に固定アドレスを設定しておこうという理由。

まずは、ダウンロードしたイメージ・ファイルのパーティション構成を parted コマンドで見てみます。
(ここでは Ubuntu を使って操作しています)

ubuntu $ parted --script /path/to/wheezy-raspbian.img unit B print
モデル: (file)
ディスク /path/to/wheezy-raspbian.img: 1939865600B
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: msdos

番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ
1 4194304B 62914559B 58720256B primary fat16 lba
2 62914560B 1939865599B 1876951040B primary ext4



第一パーティションは FAT16 でフォーマットされた起動領域、OS 本体は第二パーティションでその開始位置は 62914560 バイト目であることが分かりました。

この第二パーティションをその開始位置まで offset して、次のコマンドで適当な場所(ここでは /mnt )に OS パーティションをマウント。

ubuntu $ sudo mount -o loop,rw,offset=62914560 /path/to/wheezy-raspbian.img /mnt


これで Raspbian イメージに含まれるネットワーク設定ファイルを直接編集出来るようになりました。

ubuntu $ sudo vi /mnt/etc/network/interfaces


僕のホーム・ネットワークはこう。 Raspberry Pi の IP アドレスは 192.168.1.10 にしておきましょうか。

Raspberry Pi Home Network


設定ファイル(ここでは /mnt/etc/network/interfaces )はこうなります。

auto lo

iface lo inet loopback
#iface eth0 inet dhcp
iface eth0 inet static
address 192.168.1.10
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.1.1

allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp



保存したらマウントを解除してイメージの準備はおしまい。

$ sudo umount /mnt


続いて、 PC に SD カード( class 10 、4 GB 以上を推奨)をセット、 parted コマンドを使ってデバイス・ファイル名をチェック。

ubuntu $ sudo parted コマンド-l
... snip ...

モデル: Generic- SD/MMC (scsi)
ディスク /dev/sdb: 31.7GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: msdos

番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ
1 4194kB 31.7GB 31.7GB primary fat32 lba



僕の用意した 32 GB の SD カードは /dev/sdb ですね。

dd コマンドでイメージを SD カードに書き込みます。

ubuntu $ sudo dd if=/path/to/wheezy-raspbian.img of=/dev/sdb bs=1M
1850+0 レコード入力
1850+0 レコード出力
1939865600 バイト (1.9 GB) コピーされました、 206.333 秒、 9.4 MB/秒



その他の OS 、標準的なセットアップ方法はこちらをどうぞ。

Raspberry Pi初心者のためのOS別セットアップガイド : ライフハッカー[日本版]


さあ、いよいよ Raspberry Pi の開封ですね!


Raspberry Pi の開封&マウス、キーボードを使わないで初期設定


僕は Raspberry Pi Type B ケースセットを Amazon で購入。

Raspberry Pi unpacking 00

中身は基盤本体とQUICK START GUIDE。

Raspberry Pi unpacking 03


開封完了。

Raspberry Pi unpacking 04


ケースにセット。

Raspberry Pi unpacking 07


大きさ比較。 下から Apple TV 2G、iPhone 5、Raspberry Pi 。 この大きさなら家でもスペースを取らず、気軽に楽しめますねえ。

Raspberry Pi unpacking 08


microUSB ケーブルは付属していないので注意。 AC アダプタは 700 mA ( 3.5 W )を供給できれば何でもOK。

Raspberry Pi set power


LAN ケーブルを配線したら電源を投入してみます。

Raspberry Pi power on


待つこと30 秒程。 PC から ping してみると、

ubuntu $ ping 192.168.1.10
PING 192.168.1.10 (192.168.1.10) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.1.10: icmp_req=1 ttl=64 time=2000 ms
64 bytes from 192.168.1.10: icmp_req=2 ttl=64 time=1001 ms
64 bytes from 192.168.1.10: icmp_req=3 ttl=64 time=1.64 ms


お、起動したみたい。

適当な ssh クライアントを用意して Raspberry Pi にログインしましょう(userid: pi, password: raspberry)。

ubuntu $ ssh pi@192.168.1.10
pi@192.168.1.10's password:
Linux raspberrypi 3.6.11+ #474 PREEMPT Thu Jun 13 17:14:42 BST 2013 armv6l

The programs included with the Debian GNU/Linux system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.

Debian GNU/Linux comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent
permitted by applicable law.

pi@raspberrypi ~ $



ここからは Raspberry Pi にログインして最低限の初期設定を行います。 まずは初期状態で 2 GB 程度しか認識していない root パーティションの拡張。

次のコマンドで管理メニューを起動して、

pi@raspberrypi ~ $ sudo raspi-config


「 1 Expand Filesystem 」を選択(矢印キーで移動、Enter キーで決定)。

raspi-config expand filesystem


リサイズが終わったら一度再起動しましょう。

rasp-iconfig expand filesystem finish


これで SD カードの容量を最大限まで使えるようになりました。

pi@raspberrypi ~ $ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
rootfs 29G 1.5G 27G 6% /
... snip ...
/dev/mmcblk0p1 56M 19M 38M 33% /boot
;


さあ、どんどん行きましょう。 次のコマンドでパッケージを最新の状態に更新します(終わったら一度再起動)。

pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get update
pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get upgrade



イギリス( GB )になっているロケールを次のコマンドで日本( JP )に変更。

pi@raspberrypi ~ $ sudo dpkg-reconfigure locales

ja_JP.UTF-8 を選択・追加して、

Raspberry Pi add locale


デフォルトも ja_JP.UTF-8 にします。

Raspberry Pi  change default locale


これでログインしなおせば日本語ロケールに。

タイムゾーンも次のコマンドで東京に変更しましょう。

pi@raspberrypi ~ $ sudo dpkg-reconfigure tzdata


地域にアジア、都市に東京を選択。

Raspberry Pi  timezoe choose city


ロケール、タイムゾーン設定は $ raspi-config  で管理メニューを起動後、 「 4 Internationalisation Options 」からでも変更可能ですよ。


スワップ・サイズも初期値では 100 MB と少ないので変更しましょうね。

/etc/dphys-swapfile ファイルをエディタで開き、

pi@raspberrypi ~ $ sudo vi /etc/dphys-swapfile


MB 単位でスワップ・サイズを指定します(ここでは 1 GB に変更)。

CONF_SWAPSIZE=1000

この設定は dphys-swapfile を再起動すれば反映されます。

pi@raspberrypi ~ $ sudo /etc/init.d/dphys-swapfile stop
pi@raspberrypi ~ $ sudo /etc/init.d/dphys-swapfile start
pi@raspberrypi ~ $ free -h total used free shared buffers cached Mem: 438M 120M 317M 0B 15M 81M -/+ buffers/cache: 23M 414M Swap: 999M 0B 999M


最後に余計なデーモンが自動起動していないか sysv-rc-conf をインストールして確認。

pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get install sysv-rc-conf
pi@raspberrypi ~ $ sudo sysv-rc-conf


僕は lightdm 、 plymouth 、 rsync デーモンを止めちゃうことにします(矢印キーで移動、スペースキーで選択・解除、終了は q キー。)。

sysv-rc-conf


まだよくデーモンの働きが分からないという人はそのままでよし。

これで Raspbian 標準日本語環境が出来ましたね。

何に使うかはまた今度!


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