2013年01月07日

PDFをKindle Paperwhite向けに史上最高レベルで変換してくれるk2pdfopt

Kindleを購入したら何をしたいと思いましたか? 勿論、Kindle向けに電子化された本をストアで購入して読むのも楽しみでした。 ただ、僕が最初に期待したのはPDF化された既存資産(電子書籍データ)をKindleで読むことだったんです。

でも、これには少しがっかりしました。文字密度が高く、図・表も含まれ、場合によっては1ページに2カラムで記述される技術系PDF資料(例えば論文)を読むのにKindleが適しているとは言い難い状況だったんです。

 色々と試したんですが、PDFをKindle向けに変換するツール・方法に銀の弾丸は無い、それが僕の結論でした。

a0002_000189_gray

 しかし、久しぶりに”PDF to Kindle”で感動するツールに出会いましたよ! それが今日ご紹介する k2pdfopt 。

複雑なPDF電子書籍をKindleで読むことの難しさ


詳しくは下記エントリに書きましたが、図・表の含まれるPDF書籍をKindle向けに変換することは非常に厄介な作業でした。

Kindle3(PDFを快適に読む編)

MOBIPOCKET Creater、Calibre、Amazonクラウドを使った変換を試しましたが図形、表を適切に・見やすく変換してれるツールは無く、図形は表示位置がズレ、表は区切り線が無くなり文字だけになってしまいました。

以前のエントリでは、経済産業省が配布している「高信頼クラウド実現用ソフトウェア開発(分散制御処理技術等に係るデータセンター高信頼化に向けた実証事業)」報告書を使って検証したんですが、次のように図形が含まれたページを変換すると、

k2pdf7

こんな風に形・表示位置が崩れてしまうんです。

k2pdf3

出した結論は、複雑なPDF文書は余白を削除して少しでも大きく見えるようにする程度がベスト。それ以上は期待しない。

そんな寂しい結果で僕の楽しみ・期待の一つは失われてしまったんです。


PDFをKindle向けの最適化したPDFを作成してくれるk2pdfopt


心の傷も癒え、複雑なPDFを最高の状態で読む事など忘れ掛けていた今日このごろ、MobileReadをフラフラしていた時に見つけたのがk2pdfopt。

Willus.com's K2pdfopt

使い方は簡単。 まず、画像認証用の数字を入力し、プラットフォーム(OS)にあった実行ファイルをダウロードするだけ(Linux、Mac、Windowsに対応)。

k2pdf8

僕はUbuntuユーザーなのでLinux版をダウンロード。 Linuxユーザーであれば、ダウンロードした実行ファイルを次の手順でパスに通します。

$ chmod 775 k2pdfopt 
$ sudo mv k2pdfopt /usr/local/bin/

これでおしまい。 Windowsユーザーはアイコンにpdfファイルをドラック・アンド・ドロップするだけで動きますよ。

k2pdf6

Linuxユーザーはパスを通したk2pdfoptの引数でpdfファイルを指定して変換。

$ k2pdfopt hoge.pdf

起動すると何やら沢山のオプション(OCRエンジンの選択など)が表示されますが、特に指定せずとも高レベルで変換されるので、そのままエンターキーを押せばOK。

k2pdf9

d オプション(d. Device selection (-dev,-h,-w,-dpi))を選択すると、デバイスを指定して最適化することも出来ますよ。

Enter option above (h=help, q=quit): d

Select the device:
     1. Kindle 2 (k2)
     2. Nook Simple Touch (nookst)
     3. Kindle DX (dx)
     4. Kindle Paperwhite (kpw)
     5. Other (specify width, height, etc.)

暫く待つと、オリジナルPDFと同じ場所に *_k2opt.pdf という名前で変換ファイルが作成されます。

k2pdf10

既存のツールと比べて変換速度もピカイチ(死語か?)です。


k2pdfoptによるPDF to PDF for Kindle - その再現性の高さ


まずは先程見て頂いたオリジナル・ページの図形部分。

k2pdf7

これが、図形・文章の位置関係を正確に保ちつつ、Kindleディスプレイ・サイズに合うように分割、最適化されています。


k2pdfopt_page1

k2pdfopt_page2

あくまでPDFへの変換なので、フォント及びそのサイズの変更といったKindle標準フォーマットのメリットは享受出来ないのですが、ここまで読みやすいPDF変換ツールは初めて見ましたよ。

勿論、表もオリジナル性を保ちつつ変換してくれます。

k2pdfopt_page3

フォントはかすれ気味ですが、変換精度の高さがそれを償って余りあるので許せます。

さらに凄いのが、次のような2カラム+図形+表で構成されるPDFもそれぞれの位置関係性を保ちつつ、Kindle(6インチ・ディスプレイ)向け最適化してくれるところ。

k2pdf11

もし、どうしてもフォント・サイズが小さい・かすれて見辛いと感じたら、変換前に d オプションを選択し、出力時の縦横ピクセル・サイズを実際のKindle Paperwhiteよりも小さく(500x700程度)し、ppiだけ212に設定しましょう。

--- snip ---
Enter option above (h=help, q=quit): d

Select the device:
     1. Kindle 2 (k2)
     2. Nook Simple Touch (nookst)
     3. Kindle DX (dx)
     4. Kindle Paperwhite (kpw)
     5. Other (specify width, height, etc.)

Enter selection [1]: 5

Destination pixel width [560]: 500

Destination pixel height [735]: 700

Output/Destination pixels per inch [167]: 212

Input/Source pixels per inch [-2]: 

すると、フォント・サイズがより大きく表示されるはずです。

いやー、久しぶりに感動しました。
自炊した本だって、問題無く最適化してくれます。

技術情報誌・論文PDFをKindleで快適に読みたい方は是非一度試してみて下さい。

よく考えるとSonyリーダー、Koboユーザーにもオススメですね。

それでは、より良いPDF+電子書籍リーダーライフを!


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Posted by netbuffalo at 22:30│Comments(2)TrackBack(0)kindle | モバイルデバイス


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この記事へのコメント
こんにちは。
"Send to Kindle"の変換の出来が悪くて困っていました。
貴重な情報に感謝です!

フォントがヨレヨレになってちょっと見づらかったところを、
-dev kpw -mode fw
オプションで綺麗に表示されるようになりました。
(ちなみに私が試したのは英文PDF)

ありがとうございました。
Posted by O at 2013年02月13日 01:38
Oさん

こちらこそ有益な情報ありがとうございます。
-mode fw オプションは僕も未確認でした。
ブログ本文の方にも反映したいと思います。

今後ともよろしくお願い致します。
Posted by netbuffalo(管理者) at 2013年02月13日 09:43

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